[ネット技] 11. インターネット層 (ネットワーク層)

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インターネット層の役割とIPアドレス
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TCP/IPのインターネット層
・OSI参照モデルのネットワーク層とほぼ同じ


インターネット層の役割
の通信を実現
 
・このための機能を担うのが ( )
 ・ノードを一意に識別する ( )の提供
 ・
・IPはデータリンクを
 ・物理的な伝送路の違いを吸収
  ・宛先にたどり着くまでには様々なデータリンクを経由

IPはデータリンクを抽象化


経路途中のデータリンクを意識せず、
直接通信しているように見える =

IPは上位と下位のプロトコルを束ねる


IP(Internet Protocol)
・IPの持つ機能
 ・
  ・インターネット上で一意なアドレス体系を構築
 ・
  ・宛先までの適切な経路を選択する
 ・
  ・上位層のPDUをデータリンクで決められたフレームサイズに分割
  ・分割したフレームを上位層のPDUへ再構築
・現在使われているIPは2種類
 ・ , … この2つは異なるプロトコルで

IPアドレス
・インターネット上のノードを するアドレス
 ・ … アドレスの重複は許されない
  ・同じ番地が複数あると区別できない

・アドレスの重複を防ぐために必要な仕組みは?

IPアドレスの構成
・アドレスの重複を防ぐためには
 ・ (組織)を識別する情報
 ・ネットワーク内の を識別する情報 が必要
・IPv4のアドレス構成
 ・ 長アドレス





・IPv4のアドレス数
 ・全アドレス数: 2^32個 ≒ 約 億個
  ・1981年(IPv4仕様確定)当時は、妥当な数だと考えられた
   ・当時のCPUの処理能力、メモリの容量と価格から、あまり長いアドレスは非現実的
  ・予想を上回るペースでインターネットが急成長
   ・1990年代前半、IPv4アドレス枯渇の危機意識が抱かれる
    ・IPv4は2011年2月、ついに枯渇を迎える
・次世代インターネットの議論から が登場
 ・1995年、IPv6の仕様が正式決定
  ・IPv6のアドレス長は128bitに

・IPv6のアドレス構成
 ・ 長アドレス
 ・全アドレス数: 2^128 ≒ 約10^38個(340兆の1兆倍の1兆倍)
  ・実用上無限(地球上の砂粒1つ1つに、アドレスがつけられると言われている)





  ・枯渇の心配がない十分なアドレス空間 → アドレス運用の効率化を優先

ちょっと余談ですが
・なぜIPのバージョンは、4の次が6?
 ・普通のソフトウェア製品のバージョン
  ・新しくなるにつれバージョン番号は大きくなる
  ・ソフトウェア会社やOSSなどの団体が、独自にバージョンを管理するため
 ・IPのバージョン番号
  ・IPの研究では、複数の団体が独立してプロトコルを開発
  ・実装実験のために、あらかじめ異なるバージョン番号を決めておくことが必要


IPアドレスの表記法(IPv4編)
・アドレスは単なる
 ・そのままでは、人間には分かりにくい
・IPv4のアドレス表記(1)
 ・32bitを8bitずつに分け、各8bitを10進数で表し.(ドット)で区切る
  ・ 記法


・IPv4アドレス表記(2)
 ・ネットワーク部とホスト部の境界は可変
 ・境目はどうやって表すのでしょう?
  ・例えば、ネットワーク部20bit、ホスト部12bitだと


 ・境目の表し方 … IPアドレスと のペアで表す
  ・ネットワーク部20bit、ホスト部12bitの例




 ・IPアドレス: 218.44.230.2
 ・ネットワーク部: 20bit のアドレス表記
  ・ネットマスクとのペアで表記
    ネットマスク表記 … 218.44.230.2/255.255.240.0 ← ネットマスクを書く
  ・ を併記する表記法もある
    ( )表記 または 表記 … 218.44.230.2/20 ← ネットワーク部のbit長を書く
   ・CIDR(Classless Inter Domain Routing)、VLSM(Variable Length Subnet Mask)
   ・昔、IPアドレスにはネットワーク部の長さを固定した、クラス(Class)という概念があった(詳細は、テキストP150参照)
   ・クラスを廃し(Classless)、ネットワーク部を可変長(Variable Lnegth)にしたことに由来

IPv4アドレスのクラス
・IPv4には、ネットワーク部が固定長の があった
 ・クラスA(0.0.0.0 ~ 127.0.0.0)

 ②
 ・クラスB(128.0.0.0 ~ 191.255.0.0)

 ②
 ・クラスC(192.0.0.0 ~ 223.255.255.0)

 ②

IPアドレスの表記法(IPv4編)
・ネットワーク部とホスト部の境界が可変なのはなぜ?
 ・ホスト部の長さ = 収容できる
 ・ホスト部が短い(ネットワーク部が長い)
  ・収容可能なノード数: → ネットワークの規模が
 ・ホスト部が長い(ネットワーク部が短い)
  ・収容可能なノード数: → ネットワークの規模が


 ・ネットワークの規模に応じたノードを収容し、

アドレスクラスとサブネットマスク
・ネットワーク部が固定長のアドレスクラスは使いにくい
 ・ホスト部を分割して、複数の として利用していた
 ・例えば、クラスBのアドレス
  … 使用できるアドレス数は、2^16 = 65536個 ← 多すぎる


  ・2^8 = 256個のアドレスが使用できる、256個のサブネットに分割

IPv4のサブネットマスク
・サブネットを区別するために用いられたのが、
 ・クラスBのアドレス172.16.0.0を256個のサブネットに分割


IPアドレスの表記法(IPv4編)
・IPv4のアドレス範囲(IPネットワークの範囲)
 ・例) アドレスが218.44.230.2/28のノードがある
  ・このノードが所属するネットワークのアドレス範囲は?
  ・ネットワーク部が28bit → ホスト部は4bit … 次の 個のアドレスが使用可






IPアドレスの表記法(IPv6編)
・IPv6アドレスは128bit
 ・IPv4のような10進数表記でも長すぎる
 ・次のような16進数表記を用いる


IPv4アドレスの操作
・主なアドレス操作
 ・ノードが所属する、ネットワークアドレスを求める
  ・ノードアドレスのホスト部を 全ビット0 にする
 ・ホスト番号を求める
  ・ノードアドレスのネットワーク部を 全ビット0 にする
 ・ブロードキャストアドレスを求める
  ・ノードアドレスのホスト部を 全ビット1 にする
 ・アドレス範囲とノードに割り当て可能なアドレス数を求める
  ・ノードアドレスのホスト部の全ビットが0 … 開始アドレス
  ・ノードアドレスのホスト部の全ビットが1 … 終了アドレス
  ・割り当て可能なアドレス数 = 2^(ホスト部のビット長) - 2個

・例題1
 ・ノードアドレス172.16.158.5/20のネットワークアドレスは?
  ・ノードアドレスのホスト部を全ビット0にする
  ・IPアドレスとネットマスク(255.255.240.0)の論理積をとる
  ・ネットワーク部とホスト部の境界部分のみ2進数で表すと






・例題2
 ・ノードアドレス172.16.158.5/20のホスト番号は?
  ・ノードアドレスのネットワーク部を全ビット0にする
  ・IPアドレスとネットマスクを反転した値(0.0.15.255)との論理積をとる
  ・ネットワーク部とホスト部の境界部分のみ2進数で表すと






・例題3
 ・ノードアドレス172.16.158.5/20のブロードキャストアドレスは?
  ・ノードアドレスのホスト部を全ビット1にする
  ・ネットワーク部とホスト部の境界部分のみ2進数で表すと



・例題4
 ・ノードアドレス172.16.158.5/20が所属するネットワークの
  アドレス範囲とノードに割り当て可能なアドレス数は?
 ・例題1より
  ・このノードのネットワークアドレスは 172.16.144.0/20
 ・例題3より
  ・このノードのブロードキャストアドレスは 172.16.159.255/20
 ・よって、
  ・アドレス範囲: ~
  ・ノードに割り当て可能なアドレス数:

グローバルアドレスは誰が決める?
・グローバルアドレスは重複が許されない
 ・国際的なアドレス割り当て機関が必要 →
 ・ (Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)
  ・インターネット上の各種資源を全世界的に調整・管理することを目的として、
   1998年に設立された民間の非営利法人
 ・ (Internet Assigned Numbers Authority)
  ・ICANNの下部組織
  ・実際のIPアドレスの割り当てはここが行う
  ・IANAは、全世界を5つの地域に分けてアドレスを割り当て
  ・さらに、各地域ごとに割り当て組織が階層的に存在

IPアドレスの管理構造


特別なIPアドレス(1)

 ・インターネットに直接接続していない、閉じたネットワーク内で自由に使えるアドレス
 ・アドレスはネットワーク管理者が割り当てる
 ・アドレス範囲は次の3つ
  ・ ( ~ 10.255.255.255) … 旧クラスA
  ・ ( ~ 172.31.255.255) … 旧クラスB
  ・ ( ~ 192.168.255.255) … 旧クラスC

特別なIPアドレス(2)
・ネットワークアドレス(既出)
 ・ホスト部が のアドレス
 ・ネットワークを識別する



同一データリンク上に、複数のIPネットワークが混在していても

特別なIPアドレス(3)
・ブロードキャストアドレス(IPブロードキャスト)
 ・ブロードキャストアドレスは、2種類ある
 ・ ・ブロードキャスト(directed broadcast: 既出)
  ・ホスト部が のブロードキャスト
  ・同一IPネットワーク内全体に届く
   ・ローカル(local)・ブロードキャスト … 自ノードが所属するIPネットワークに向けたもの
   ・ダイレクト(direct)・ブロードキャスト … 他のIPネットワークに向けたもの
 ・ ・ブロードキャスト(limited broadcast)
  ・IPアドレスの全ビットが1のブロードキャスト
  ・同一データリンク上の全IPネットワークに届く
  ・主に、アドレス情報を取得する際に使われる

・ディレクテッド・ブロードキャスト(ローカル・ブロードキャスト)



・ディレクテッド・ブロードキャスト(ダイレクト・ブロードキャスト)



・リミテッド・ブロードキャスト




・ここでちょっと注意(確認)
 ・ブロードキャストが「届く」or「届かない」というのは、IPレベルの話
 ・データリンクが通常のL2スイッチ
  ・ブロードキャストフレームはすべて
  ・IPは届いたフレームの中から、自分が所属するネットワーク宛のブロードキャストのみを受信(上位層に渡す)
・ブロードキャスト・ドメインを正しく分割するには
 ・LAN間の経路制御
  ・不要 →
  ・必要 → または

特別なIPアドレス(4)

 ・ノード内部で使用するアドレス
 ・主に、プロセス間の通信に使われる

 ・特定グループに所属する全ノードに届く
 ・動画などのストリーミング配信に使われる

 ・アドレス情報を持たないノードなどに、一時的に割り当てるアドレス
  ・MS WindowsのAPIPAというプロトコルが使用している

OSI参照モデルとTCP/IP
・TCP/IPは4階層


・TCP/IPは、なぜ4階層か?