[ネット技] 4. ネットワークアーキテクチャの標準化

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コンピュータ通信の変遷
・1960年代後半~ … コンピュータ通信の登場
 ・プロトコルの体系化や標準化は、特に意識されていなかった
 ・各コンピュータメーカは、独自にネットワーク製品を製作・販売
  ・異なるメーカの製品との通信は不可
   ・同一メーカ同士の製品でも、機種や発売時期が違うもの同士は不可
・1974年 … IBMがSNA(System Network Architecture)を発表
 ・最初の商用ネットワークアーキテクチャ
 ・自社のコンピュータ通信技術を体系化 … の概念が登場
  ・企業、政府や金融機関などのネットワークに広く使われ、事実上の標準に

・1975年~ … が乱立
 ・日本や世界各国のコンピュータメーカが参入
 ・メーカはユーザの囲い込みに
  ・各メーカは独自のネットワークアーキテクチャを次々に発表
   ・DEC:DECnet
   ・富士通:FNA
   ・日立:HNA
   ・NEC:DINA
   ・ゼロックス:XNA, ...
  ・アーキテクチャの異なるネットワークとの接続は困難
  ・ユーザは他メーカのネットワーク機器へ容易に変更できない
 ・ネットワークアーキテクチャの

・標準化
 ・異なるメーカの製品間でも、 のある規格を作り上げること
・1980年~ … ネットワークアーキテクチャの標準化
 ・ プロトコル(1984年)
  ・ (国際標準化機構)による標準化
  ・IBMのSNAを参考にした7階層構成 
 ・ (1982年)
  ・ (Internet Engineering Task Force)による標準化
  ・ARPANET(アメリカ国防総省が主導:1969年~)のプロトコルとして発展
 ・普及したのはどちらでしょう?

TCP/IPは業界標準へ
・TCP/IPは1990年以降、急速に普及
 ・実装を念頭に仕様決定(実際に使えることを重視 )
  ・動作や相互接続性を検証しながら仕様決定
   → 仕様確定時に が存在
 ・誰でも参加できるオープンな仕様決定の体制
  ・ (Request For Comments)というメーリングリスト
 ・UNIXの普及とインターネットの拡大とともに急速に業界標準へ
  ・UNIXワークステーションの普及(ダウンサイジング)
  ・Windows95の発表とISPによるインターネット接続
   ISP:

OSIは普及に失敗
・現在、OSIに基づいたネットワーク製品は存在しない(たぶん)
 ・仕様を重視
  ・仕様決定後、動作するプロトコルを早期に実装できなかった
 ・技術の変化に即応できる、プロトコルの決定や改良を行える体制の欠如
  ・開発者、メーカー側の都合で仕様が決定された → 仕様決定に時間がかかる
 ・OSI準拠の製品が普及する前にTCP/IPが標準に
・OSIの論理モデルがネットワークの基本モデルとして普及
 ・
  ・通信に必要な機能を の体系に整理
  ・実際のプロトコルを、通信機能全体における位置づけや役割を理解するのに有用

・ネットワークを学ぶ際、最初に通るべき登竜門
 ・まず、通信機能の全体像を理解しよう
・OSI参照モデルの7階層

7 個々のネットワークアプリケーション間通信に必要な を扱う
6 ネットワーク上で扱うデータの を規定
5 の決定やデータ転送の を制御
4 アプリケーションの とデータ の保証
3 ノード間(End-to-End)通信の実現(経路制御、アドレス体系の提供)
2 ノード間(Link-by-Link)通信の実現(フレームの生成と受信)
1 ビット列と との変換、ケーブルやコネクタ等の の決定


E-mailを例に各層の機能を見てみよう
・メールクライアントでメールを送信


アプリケーション層
・アプリケーション間の通信に必要な固有部分を扱う
 ・E-mailデータ


プレゼンテーション層
・データの に対して責任を持つ
 ・ネットワーク全体で統一された表現形式
 ・OSやアプリケーション固有の表現形式  を相互に変換
・Windows PCから送ったE-mailを、UNIXマシンで読む


セッション層
・セッションとは
 ・関連する一連の処理の、開始から終了までの
の決定やデータ転送の を制御
 ・セッションの開始や終了のタイミング
 ・コネクションの確立や切断
 ・セッション内での通信順序
  … これらを に指示
 例) 5通のE-mailを送る
  ・1通ごとコネクションの確立切断を行う
  ・1つのコネクションで連続して5通送る
  ・5つのコネクションで同時に5通送る ... etc.

E-mail送信のセッション



トランスポート層
・セッション層の指示に従い、コネクションの確立や切断を行う
を実現する
 ・パケットを適切なアプリケーションに届ける

・アプリケーションに適した
 ・アプリケーションの性質
  ・1ビットの誤りも許されないデータを扱う →
   ・E-mail, ファイルのダウンロード・アップロード, Webアクセス ... etc.
  ・連続して高速に通信し続けるデータを扱う →
   ・動画や音声などのストリーミングデータ

ネットワーク層
)通信を実現する
 ・ノード … PCや通信を担うネットワーク機器

 ・どの経路を使うか選択する …
 ・ネットワーク全体で統一された を規定する

データリンク層
)の通信を実現する
 ・隣接間ノード … 物理的に直接接続しているノード
 ・データリンク … ノード間接続を実現する具体的な手段





  ・伝送データの最小単位( )を作る
  ・ノードを一意に識別するためのアドレス( )を管理する

物理層
・フレームを構成する との相互変換
・ケーブルやコネクタの形式などを規定


・物理層はいくつもの の集合体
 ・例) 10BASE-T


プロトコルとパケット
・各層のデータには、プロトコルを識別するためのヘッダが付く
 ・パケット = の総称
         ( )


・各層のPDUには固有の名称がある







OSI参照モデルとTCP/IP
・TCP/IPは4階層
OSI参照モデルTCP/IP
7アプリケーション層 4
6プレゼンテーション層
5セッション層
4トランスポート層トランスポート層3
3ネットワーク層インターネット層2
2データリンク層 1
1物理層







・TCP/IPはなぜ4階層か?